全国平均(6/14 時点)レギュラー168.8円ハイオク179.7円軽油158.9円 47都道府県の今日の価格 →

ENEOS と apollostation はどちらが安い?平均価格・サービス・カードを徹底比較

ガソナビ編集部 | 公開 2026年4月30日 更新 2026年6月10日

ENEOS と apollostation、どちらで入れる方が安いのか。ガソナビ集計(2026年6月10日時点)で看板価格を確認できた ENEOS 5,847 店と apollostation 2,963 店——合わせて 8,810 店分のレギュラー価格を単純平均した答えは、ENEOS 165.8 円、apollostation 164.3 円でした。差は 1.5 円。50L 給油しても 75 円しか変わらない僅差です。

ただし、この 1.5 円を「apollostation の方が安いブランドだ」と読むのは早計です。むしろこの数字が教えてくれるのは、ブランドで選ぶことの限界です。

1.5 円差の中身——単純平均は立地の偏りを丸ごと含む

ENEOS は全国に約 12,000 店を構える国内最大の店舗網で、都市部の激戦区のセルフから、競合のいない山間部のフルサービス店まで、およそスタンドが存在しうるすべての場所にあります。一方の apollostation は約 6,500 店。出店している場所の構成が違えば、平均した結果も動きます。

ガソリンの店頭価格はブランドの値付け方針よりも「どこにあるか」「隣に競合がいるか」で決まる部分が大きいため、165.8 円対 164.3 円という差は、店舗網の地理的な構成差を映した数字である可能性が高いのです。そもそも同じブランドの看板を掲げていても、運営しているのは多くの場合それぞれの地域の特約店・販売店で、価格は本部の一律指定ではなく店ごとに決まります。実際、同じ市内に両ブランドが並ぶ場所では、どちらが安いかは店ごとにバラバラというのが実態です。

だからガソナビは「ENEOS は割高なブランド」とは結論づけません。言えるのは「全国の看板価格を立地の影響込みで単純平均すると 1.5 円差」という事実までです。この線引きを含めた数値の扱い方は 編集方針 をご覧ください。

カード 1 枚で逆転する——最大 7 円引きと年会費無料の 5 円引き

ブランド平均の 1.5 円差は、会員カードの割引幅より小さい。ここが実用上いちばん大事なポイントです。

ENEOS カードapollostation card
最大割引7 円/L5 円/L
年会費1,375 円永年無料

年間 1 万 km・燃費 15km/L(年 667L)で試算すると、ENEOS カードが 7 円引きフルで効けば割引 4,669 円から年会費を引いて実質 3,294 円、apollostation card は 5 円引きで 3,335 円。ほぼ同額です。給油量がこれより多ければ ENEOS カードが、少なければ年会費ゼロの apollostation card が有利に傾きます。apollostation card には「ねびきプラスサービス」という追加割引の仕組み(月 100L 上限)もあるため、給油量の多い人はそちらも比較対象になります。

つまり「どちらのブランドが安いか」という問いの答えは、看板の色ではなく財布に入っているカードでほぼ決まります。すでにどちらかのカードを持っているなら、1.5 円のブランド平均差を理由に乗り換える意味はありません。

2017 年と 2019 年——二つの統合が描いた今の店舗網

両ブランドの性格の違いは成り立ちに由来します。ENEOS は 2017 年に JX エネルギーと東燃ゼネラルが統合して生まれた、国内シェア約 5 割の最大手。apollostation は 2019 年に経営統合した出光興産と昭和シェルの統一ブランドで、シェアは約 3 割です。地域によっては旧 出光・旧 昭和シェルの看板がそのまま残るスタンドもありますが、燃料の供給元としてはこの 2 グループに集約されています。

店舗数の違いが効いてくるのは、日常の価格よりもむしろ使い勝手です。長距離移動や出張先での給油まで考えるなら、どこへ行っても見つかる ENEOS の網羅性には数字以上の価値があります。逆に、生活圏が固定されている人にとって、この差はほとんど意味を持ちません。給油する側にとって燃料品質の差を心配する必要はなく、選択の軸は価格・カード・店舗の場所の 3 つに絞られます。

給油体験はほぼ互角——セルフ比率・決済・プレミアム燃料

サービス面の比較は、正直なところ決め手になりません。両ブランドともセルフ式の比率はおよそ 7 割で、47 都道府県すべてをカバーしています。決済は ENEOS が EneKey やアプリ、apollostation も公式アプリ決済を展開しており、給油機の前での体験に決定的な差はありません。プレミアムガソリンは ENEOS が「ヴィーゴ」、apollostation(出光)が「ゼアス」と銘柄こそ違いますが、これを理由にブランドを選ぶ人は少数派でしょう。

つまりサービスで差がつかないからこそ、比較は冒頭の価格データとカードの損益計算に帰着します。

ブランドの 1.5 円より店舗の差——大手 5 系列は 5.1 円幅

視野を広げると、ガソナビのブランド別集計では、大手元売り系の平均はキグナス石油の 160.7 円から ENEOS の 165.8 円まで 5.1 円の幅に収まります。ちなみに一般道スタンド全体(12,783 店)の平均は 164.1 円で、apollostation はこれより 0.2 円、ENEOS は 1.7 円高い位置。つまり最大手 2 ブランドの看板価格は全体相場のほぼ真ん中にあり、どちらかが際立って高い・安いわけではありません。

系列が違っても平均はこの程度しか開かない一方、同じ生活圏でも店舗ごとの看板価格には日常的に差がつきます。給油代を左右するのは、どのブランドかより「近所のどの店か」です。全 13 ブランドの実測平均は ブランド別比較記事 にまとめています。

実測が出した答えを一行にすれば、「平均では apollostation が 1.5 円安い。ただしその差はカード 1 枚、店選び 1 回で簡単にひっくり返る」。ガソナビアプリで近所の ENEOS と apollostation の今日の価格を並べてみれば、自分の行動圏での答えが具体的な円数で見えてきます。

よくある質問

Q. ENEOS と apollostation、平均的にどちらが安い?

ガソナビ集計(2026年6月10日時点)の看板価格の単純平均は ENEOS 165.8 円(5,847 店)、apollostation 164.3 円(2,963 店)で、apollostation が 1.5 円安い結果でした。ただし出店立地の影響を含む単純平均のため「同じ場所なら必ず apollostation が安い」という意味ではなく、近所の実勢価格を確認するのが確実です。

Q. それぞれの会員カードの最大割引はいくら?

ENEOS カードは最大 7 円/L 引き(年会費 1,375 円)、apollostation card は最大 5 円/L 引き(年会費永年無料)が代表的です。ブランド平均の実測差 1.5 円よりカード割引の方が大きいため、給油量が多い人は ENEOS カード、少ない人は年会費のかからない apollostation card が有利になります。

Q. 系列が変わったスタンドはどちら?

ENEOS は 2017 年に JX エネルギーと東燃ゼネラルが統合して生まれ、apollostation は 2019 年に経営統合した出光興産と昭和シェルの統一ブランドです。旧ブランドの看板が残るスタンドもありますが、系列としてはこの 2 グループに集約されています。

関連記事

データソース: 経済産業省資源エネルギー庁「石油製品小売市況調査」(週次)、 ガソナビ独自の補正済み平均価格(全国 約 30,000 店舗を毎日集計)。 集計・補正の方法は価格データの考え方で公開しています。