資源エネルギー庁が 4 月 28 日に公表した給油所小売価格調査(4 月 27 日時点)で、レギュラーガソリンの全国平均は 169.7 円/Lとなり、前週比 +0.2 円。これで 3 週連続の値上がり となりました。3 月中旬の地政学リスクによる急騰局面(一時 190.8 円)を経て、4 月上旬に 167 円台前半まで急落した後、安値圏から平均水準への戻り基調 が続いています。
直近 4 週の全国平均推移(レギュラー)
| 調査日 | 全国平均 | 前週比 | コメント |
|---|---|---|---|
| 4 月 6 日 | 167.4 円 | −2.8 円 | 3 月急騰の反動で安値圏に到達 |
| 4 月 13 日 | 167.5 円 | +0.1 円 | 横ばい、下落止まる |
| 4 月 20 日 | 169.5 円 | +2.0 円 | 1 ヶ月ぶりの本格的な上昇 |
| 4 月 27 日 | 169.7 円 | +0.2 円 | 3 週連続上昇、170 円目前 |
3 月 23 日からの 4 週間で見ると、177.7 → 170.2 → 167.4 → 167.5 → 169.5 → 169.7 円の動きで、急落後の戻り が明確に確認できます。
軽油・ハイオクも同方向
| 油種 | 4 月 6 日 | 4 月 27 日 | 4 週間の変化 |
|---|---|---|---|
| レギュラー | 167.4 円 | 169.7 円 | +2.3 円 |
| 軽油 | 156.6 円 | 159.0 円 | +2.4 円 |
| ハイオク | 178.3 円 | 180.5 円 | +2.2 円 |
3 油種とも +2 円台の上昇でほぼ並行。特定の油種に固有の供給制約や需要急増があったわけではなく、市場全体が同じ要因で動いている ことを示します。
上昇の要因分析
1. 3 月中旬急騰の反動の戻り(最大要因)
3 月中旬、中東情勢の緊張で全国平均は一時 190.8 円(3/16)まで急上昇しました。その後、地政学リスクの後退とともに 1 ヶ月で約 23 円急落し、4 月上旬に 167 円台前半まで戻しました。
ここから見ると、現在の 169.7 円は 「急落しすぎた水準」から「中期トレンドに沿った水準」への正常化 と解釈するのが自然です。中期的な実勢価格はおおむね 168〜172 円のレンジで推移しており、足元はその中央付近にあります。
2. 原油・為替は大きな変動なし
ドバイ原油は 4 月を通じて 80〜85 ドル/バレルのレンジで推移、USD/JPY は 150〜155 円のレンジ内です。外的要因に劇的な変化はなく、戻り上昇の主因とは言えません。
ただし、5 月以降はイラン情勢・米中通商交渉・OPEC+ 会合などのイベントが控えており、これらが上振れリスクとなります。
3. 補助金は継続、縮小議論は本格化前
燃料油価格激変緩和補助金は 2026 年 4 月時点も継続中で、レギュラー 1L あたり 10〜25 円の引き下げ効果があります。現時点で縮小は実施されておらず、これが価格急騰を抑える土台となっています。一方、政府内では段階的縮小の議論が継続しており、夏場以降の動向には注意が必要です(詳細は 補助金記事)。
4. GW 需要の織り込みは限定的
調査日の 4 月 27 日時点では GW 大型連休はまだ本格化前。例年 GW 直前 1 週間で +1〜3 円の上振れが見られますが、4 月 27 日調査の +0.2 円という動きは GW 需要の本格的な織り込みではなく、戻り過程の一部 と見るのが妥当です。次週調査(5 月 4 日時点見込み)の方が GW 需要の影響を反映するでしょう。
都道府県別の動向
全国平均が 169.7 円となる中、都道府県平均には 15 円以上の格差 があります。製油所からの距離・地域競争・税制(沖縄の軽減税率など)が主な要因です。最新の県別ランキングは 都道府県別価格相場ページ で日次更新されています。
今後の見通し
- 短期(5 月上旬): GW 直前の駆け込み需要で +1〜3 円の上振れ余地。連休明けに緩む可能性
- 中期(5〜6 月): 原油・為替が現状維持なら 168〜172 円のレンジで推移
- リスク要因: 補助金縮小開始(−効果)、原油高(+効果)、円安進行(+効果)
詳しい予測シナリオは 2026 年 4 月版 ガソリン価格の今後の見通し を参照してください。
賢い給油タイミング
3 週連続上昇とはいえ、直近 4 週の上昇幅は計 +2.3 円と限定的で、急騰局面ではありません。次のいずれかが該当する場合は早めの給油が有利です:
- GW 期間に長距離移動を予定している → 連休前に満タン
- 平日と週末で 5 円以上の地域差がある → 平日のセルフを狙う
- 補助金縮小のニュースが出た翌日 → その日のうちに給油(数日で価格に反映)
普段使いのスタンドが平均より高い場合、アプリで近隣の最安値を確認する だけで月数千円の節約になることもあります。
まとめ
- 4 月 27 日時点のレギュラー全国平均は 169.7 円、3 週連続値上がり
- 上昇幅は計 +2.3 円と緩やか。3 月急騰後の戻り基調が主因
- 軽油・ハイオクも同方向に +2 円台で推移
- 原油・為替は安定。補助金継続、縮小議論は本格化前
- GW 直前は需要増で +1〜3 円の上振れ余地、連休明け軟化の可能性
価格データは資源エネルギー庁「給油所小売価格調査」(毎週月曜公表)に基づきます。次回調査結果は 5 月 5 日(GW 期間)公表予定で、本記事の続報として速報します。
よくある質問
Q. 4 月 28 日時点のガソリン全国平均はいくらですか?
資源エネルギー庁の 4 月 27 日調査でレギュラー 169.7 円、軽油 159.0 円、ハイオク 180.5 円です。前週比はレギュラーで +0.2 円のわずかな上昇でした。
Q. なぜ 3 週連続で値上がりしているのですか?
3 月中旬の地政学リスク急騰から 4 月上旬にかけて急落した反動の戻りが主因です。原油・為替の劇的な変化はなく、補助金は継続中。実勢価格が安値圏から平均水準に戻る過程と捉えられます。
Q. ゴールデンウィーク中はさらに値上がりしますか?
GW 直前は需要増で +1〜3 円程度の上振れが定例パターンです。ただし補助金で抑制されているため、近年の上昇幅は限定的。GW 明けに緩む傾向もあります。
Q. 軽油・ハイオクの動きはどうですか?
軽油は 4 月 13 日 156.7 円から 159.0 円へ +2.3 円、ハイオクも 178.3 円から 180.5 円へ +2.2 円と、レギュラーと同様の戻り基調です。3 油種ともほぼ並行して動いています。