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【2026 年 7 月】ガソリン価格の今後の見通し・予測

ガソナビ編集部 | 公開 2026年7月11日

ドバイ原油は 7 月に 76 ドル前後まで下がりました。6 月下旬の 80 ドル台から一段の軟化です。ところが、ガソナビ集計(2026 年 7 月 10 日時点)のレギュラー全国平均は 170.2 円/L。原油が下げても店頭は 170 円のまま動きません。この「下がらなさ」の正体が、7 月相場を読むうえでの中心テーマになります。

原油安を打ち消す、円安と補助縮小

原油が下がっているのは事実です。中東の停戦とホルムズ海峡の通航再開で、6 月に一時走った地政学プレミアムがはがれ、forecast モデルの取得値はドバイ 76 ドル前後まで戻りました。それでも店頭が動かないのは、逆向きの力が同時に働いているからです。

一つは為替です。7 月時点の USD/JPY は forecast モデル取得値で 161 円台後半。6 月の 159 円台からさらに円安に振れており、ドル建ての原油が下がっても円換算の仕入れは下がりにくくなっています。原油安の効果を為替が食っている構図です。

もう一つが補助金の縮小です。燃料油価格激変緩和補助金の支給単価は、6 月下旬の 18 円台から 6 週連続で縮小し、7 月初旬は 5〜6 円/L 前後まで落ちています。原油の急騰局面で店頭を押し下げていた補助が薄くなれば、その分だけ店頭は上を向きます。原油安と補助縮小がちょうど相殺し、結果として店頭は 170 円で足踏みしている――これが 7 月の均衡です。

なお、資源エネルギー庁が発表する全国平均(7 月 6 日時点で 169.9 円)と、ガソナビ集計の 170.2 円は母集団が異なります。前者は給油所小売価格調査、後者はアプリに集まる実売データで、ここでは同じ数字として混ぜずに、それぞれの水準として扱っています。

7 月 2 日に変わった、補助金の計算式

7 月の制度面での分岐点が、補助金の算定方式の見直しです。資源エネルギー庁は 7 月 2 日出荷分から、従来の「卸価格と 170 円基準の差」に加えて、代替調達コスト分を 調整単価 として上乗せする形に切り替えました。

背景には、中東情勢の落ち着きで変動分の補助が実質ゼロまで圧縮された事情があります。急騰への緩衝材という当初の役割が薄れ、補助の設計が「危機対応」から「平時の微調整」へと軸足を移した、と読むのが自然です。利用者にとっての含意はシンプルで、これまでのように補助が店頭を大きく押し下げてくれる局面は当面戻りにくく、原油と為替の実勢が店頭にそのまま出やすくなる、ということです。

補助の水準そのものと今後の縮小スケジュールは 補助金の現状記事 で追っています。

8 月までの 3 つの筋書き

forecast モデルの 7 月 13 日週は前週比 0.0 円の横ばい。これを軸に、8 月にかけての振れ幅を 3 通りで見ておきます。

ベースケースは、ドバイ 74〜80 ドル・為替 159〜163 円のレンジで、レギュラー全国平均は 169〜171 円で横ばい。梅雨明けまでは需要が落ち着き、月内の値動きは小さく収まります。上振れケースは、中東情勢の再燃や円安加速(163 円超え)が重なり、お盆の遠出需要と合わさって 7 月下旬〜8 月に +3〜8 円、173〜178 円帯へ。下振れケースは、OPEC+ の増産が効いてドバイが 70 ドルを割り、為替も 157 円台へ戻る展開で、原油安が店頭に届く 8 月に −2〜4 円、166〜167 円台へ。

7 月に効いてくるのは、実は 5〜6 月の原油下落の遅れた反映です。原油から店頭までのタイムラグは 1〜2 ヶ月あり、この時間差の読み方は 原油とガソリンのタイムラグ記事 で詳しく解説しています。

給油する県で 15 円変わる

同じ全国平均 170 円でも、都道府県の間の開きは 7 月も 15 円分残っています(2026 年 7 月・レギュラー・ガソナビ集計)。

区分都道府県平均価格
最安愛知県163.3 円
最安 2 位宮城県163.4 円
最安 3 位埼玉県163.5 円
最高長崎県178.6 円
最高 2 位沖縄県178.0 円
最高 3 位鹿児島県178.0 円

最安の愛知県と最高の長崎県では 15.3 円/L の差。50L 入れれば 1 回で 765 円違います。九州・沖縄が高く、中京・南東北・北関東が安いという地域構造は、製油所からの距離と競争密度で説明がつき、月をまたいでもあまり動きません。自分の県の相場は 都道府県別価格ページ で日次更新しています。

お盆前、どこで入れるか

7 月下旬から 8 月上旬は、遠出の給油が集中して値が締まりやすい時期です。動くべきタイミングは 3 つに絞れます。第一に、まだ需要の落ち着いている 7 月中旬までの平日に満タンにしておくこと。第二に、帰省で高速を使うなら 乗る前の一般道セルフで入れ、割高な高速 SA での給油を避けること。第三に、補助金の縮小報道が続くため、大きな縮小の発表が出たら 1〜2 週間の反映ラグの前に動くこと。

長距離を走る前ほど、全国平均ではなく沿道の実勢価格が効きます。出発ルート上の最安スタンドは お盆の給油ガイド と合わせてアプリで確認してください。

よくある質問

Q. 原油が下がっているのに、なぜガソリンは安くならないのですか?

forecast モデルが 7 月に取得したドバイ原油は 76 ドル前後で、6 月下旬の 80 ドル台からじわり軟化しています。それでも店頭が下がらないのは、為替が 161 円台の円安に振れて円建ての調達コストを押し上げていること、補助単価が縮小してその分だけ店頭を持ち上げていること、この 2 つが原油安を打ち消しているためです。原油の下落が店頭に届くまでには 1〜2 ヶ月のタイムラグもあります。

Q. 7 月 2 日に補助金の仕組みが変わったと聞きました。何が変わったのですか?

資源エネルギー庁が 7 月 2 日出荷分から、燃料油価格激変緩和補助金の算定方式を見直しました。従来の卸価格と基準価格の差に加えて、代替調達コスト分を「調整単価」として上乗せする形になっています。支給単価そのものは 6 月下旬の 18 円台から 6 週連続で縮小し、7 月初旬は 5〜6 円/L 前後まで下がっており、補助の役割は原油の急騰局面の緩衝から平時の微調整へと移りつつあります。

Q. 7 月のガソリン価格は上がりますか、下がりますか?

forecast モデルの 7 月 13 日週の見通しは前週比 0.0 円の横ばいです。原油安・円安・補助縮小が拮抗しており、レギュラー全国平均は 170 円前後のレンジで大きくは動かない見込みです。ただしお盆前の遠出需要が出る 7 月下旬は、需給の締まりで小幅に上振れしやすい時期です。

Q. お盆の帰省・レジャーで一番安く給油できるタイミングはいつですか?

例年、お盆直前の 8 月上旬は需要が集中して値が締まりやすく、逆に 7 月中旬までの平日はまだ落ち着いています。高速に乗る前の一般道セルフで満タンにしておくのが基本です。全国平均より自分の走るエリアの実勢価格の方が節約幅は大きいので、出発前にアプリで沿道の最安値を確認してください。

Q. 軽油はガソリンより先に下がりますか?

軽油引取税の暫定税率(17.1 円/L)が 4 月 1 日に廃止された影響が流通在庫の入れ替わりとともに続いており、レギュラーより先行して軟化しやすい状態です。7 月時点のガソナビ集計では軽油全国平均は 159 円台で、レギュラーとの差は約 11 円です。

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データソース: 経済産業省資源エネルギー庁「石油製品小売市況調査」(週次)、 ガソナビ独自の補正済み平均価格(全国 約 30,000 店舗を毎日集計)。 集計・補正の方法は価格データの考え方で公開しています。